column 009 2003 渡辺貞夫 イタリアツアー日記

 3日間滞在したベネツィアを後にして、またもやユーロスターでミラノに移動だ。しかし、駅の案内版を見て間違いないと思ったホームにユーロスターは二つ停車していて、それぞれの行き先が駅の案内版と違うではないか!もし間違ったら困るしどうしたもんかとホームで待ってたら、どうやらイタリア人も困っている様子だった。しばらくして食料を積み込む作業をしている人が気づき、駅員に言ってくれたお陰で、駅の案内版が正しいということが判明した。こんな時でも駅のアナウンスは全くない。個々が自分で判断して何ごとも行動するのが基本というところだろうか。思えば日本はお節介なくらいアナウンスはあるし、いらない情報を大量に垂れ流すし…。おかげで日本人は、何ごとも自分で見て聞いて良いか悪いか判断する、という能力が衰えてしまったのではないか?などと考えてしまったが、まあそれは置いといて…、列車は無事にミラノ中央駅に到着。お金節約のため地下鉄に乗り換え、ホテルまで移動しました。

 ミラノと言えばイタリアンブランドのショッピング!と思う女性も多いでしょう。確かにそうかも知れませんが騙されちゃいけませんよお客さん。日本で30万の物が15万だったら確かに安いかも知れませんが、それでも15万ですよ!ミラノの街中で両肩から一流ブランド店の紙袋を下げて血眼になって買い物をしている日本人女性をたくさん見かけましたが、うーん…なんだかなぁって感じです。本当にお金があるのか、金銭感覚が麻痺しているのか、微妙なところです。私は当然そんな高い買い物は出来ないので、市内から少し離れた所にあるアウトレットへ行ってみました。さすがにイタリア、一流イタリアンブランドも結構あるもんです。しかも安い!

 さてさて、買い物はこれくらいにして、ミラノ観光と言えばドゥオモです。街の中心に建つゴシック建築の一大傑作で、内部は見事なステンドグラスで飾られており、何とも言えぬ荘厳な雰囲気です。私としてはパイプオルガンも気になるところです。
 
 さあ、楽しかった旅もいよいよフィナーレ。寿司職人の村上君もトリノから駆けつけてくれて豪華にディナーだ!と言っても私達が入ったお店は、いうなれば大衆食堂のようなところ。しかしここが素晴らしく良かった!この大都会ミラノにあって観光客ゼロ。私達東洋人はお店に入ったとたんすべてのお客さんからジロジロ見られましたが、すぐに温かく迎え入れてくれました。もちろん料理も美味しかったし、何とも家庭的な雰囲気が良かった。最後の夜ですから、これだけでは終わらず、Barを2件ハシゴしてディープなミラノの夜を堪能しました。

 音楽に、遊びに、そしてグルメにと欲張りに楽しんだ今回のイタリア旅行で、何だかイタリアがだいぶ近い存在に感じます。また近い将来この地を踏むことが出来るのではないかと、1人勝手に思う今日この頃です。
 
 何だかとりとめのない文章になってしまいましたが、楽しんで頂けましたでしょうか?幼稚な文章ですが、少しでも雰囲気が伝われば幸いです。これからも小野塚晃&AKIRA on lineをどうぞ宜しくお願い致します。

1 2 3 4 5 6 7 8
  • URLをコピーしました!