今改めて振り返ると、2020年のお正月は今までにない固い決意と新たな希望に燃えていました。それはDIMENSIONという大きな船を降りて音楽という大海原にまた一人で漕ぎ出すからです。何があっても自分らしく生きて自分の音を紡ぎ出して行こう。自分の音楽で皆さんをハッピーにしたい、愛溢れる世の中にしたいのです。
初詣に行った神社に飾ってあった一文字が「革」、まさに今年の気分です。しかしこの時すでに新型コロナウィルスの魔の手はじわじわと伸びていたのですね。2月18日のDIMENSION脱退ライブは今では考えられない超密のBAJでしたが無事開催されました。その後急激にライブ自粛の雰囲気が高まりましたが、2月27日、28日の小野塚晃Live @ 六本木CLAPS 2daysもなんとか開催できました。そこをすり抜けた後は皆さんご存知の通り、辛抱の時期が始まります。
3月の時点ではGWまで大人しくしていれば何とかなるのではと思っていましたが、コロナ禍はそんな甘いものではありませんでした。演奏する機会を失う事は色んなことに影響します。ミュージシャンとしてのコンディション、メンタル、そして当然ながら金銭の問題もあります。黙って現状を見ているだけでは何も変わりません。いつにもましてピアノ、音楽と向かい合い自分に何が出来るのか問いかける日々が続きました。
自粛期間中リモートセッションや自宅からの生配信などが新しい流れになって来たのですが、自分には違うかなという気分もありました。だったらいつかは終わるであろうコロナ禍の後の日常に向けて曲を書きデモテープを作ろう。すぐにでも自分のCDを作れるように用意しておこうと。元々スタジオワークは大好きなので有り余る時間を使いあれこれ試行錯誤していると、嬉しいことに自宅レコーディングの仕事が少しずつ舞い込んで来ました。
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