さあここからはマニアックに行きます。まずは「MIDI MOOG」です。往年の名器、Mini Moogのパーツをそのまま使い、MIDI対応のモジュールシンセとしてパッケージングしたこの製品、シンセベースやシンセリードの音色でさすがの存在感を発揮してくれます。当然ながら単音しか出ませんが…。しかしこのルックス、機械好き男子にはグっと来ますね。
しかし欠点もあります。電源を入れてしばらくしないとピッチが安定しないのです。ずっとご機嫌斜めの日もあります。昨日と同じつまみの位置なのに何だか音色が違う?なんて事も。今回のアルバムにはシンセベースとしてM-2の「Green Flash」で使用しました。
次は「nord lead 2」です。これもアナログライクなつまみが並んでいて良い感じですがビンテージシンセのような扱いづらさはまったくありません。往年のアナログサウンドから変態的SEまで、幅広く使えます。唯一の欠点は鍵盤ですかね。弾いた感じが何かウニョっとした感じなのです。今回はM-5「Land Breeze」のシンセブラスで使用しました。
そしてビンテージシンセファンにはたまらないオーバーハイムの「Matrix-12」です。やはりこの楽器にしか出せない独特の存在感があります。大きさも存在感ありますけどね。でも格好良いなぁと思います。今回はM-7「Moon’s Path」でいかにもオーバーハイムという感じのソフトブラスを使用しました。
要所で質感をグっと高めてくれたビンテージシンセ達ですが、彼らは主役ではありません。やはり生楽器&生身の人間が主役です。次のページからはその辺を詳しく紹介して行きます。