column 009 2003 渡辺貞夫 イタリアツアー日記

 実はコンサートが始まる前、ステージの奥にある小高い丘や古城に何か仕込んであるらしい…、という噂は聞いていたのですが、始まってビックリ!山が燃えてるぜい!(照明です。貞夫さんもンゴマ・マカンバもびっくりして後ろに見入ってます。)この他にも仕掛け花火みたいなのが出たり、風船が光りながら飛んだり、この山の照明も曲にあわせて色が変化したりで凄いことになっていました。終演後話を聞いたら、神戸のルミナリエの照明(電飾)を手掛けた人達だそうです。いやーびっくりしました。

 コンサートの直前まで意外と人がまばらで、大丈夫かなー?と思ったのですが、音が出るとその音につられて人が集まってきた感じです。いかにもお金持ちの方というのが多そうで、静かにふんぞり返って聞かれたらやだなーと多少の不安はあったのですが、コンサートが進むに連れて会場と一体となった素晴らしいコンサートになりました。終演後色々な方から、「とてもよかったよー。」とか「あのパーカッショングループのCDはどこで買えるんだい?」とか「おまえはCD出してるのか?」など英語やらイタリア語やら?語やらで声をかけていただき、嬉しい限りです。
 
 さてさて、コンサートは無事終了しましたが、この後またまたパーティーがあるのです。しかも、この高級リゾート地の高級リストランテに集まる人達ですから格好も凄い。ゴージャスなイブニングドレスの御夫人や、勲章を胸に沢山つけた軍人さんやら、とにかく私が場違いなのは間違いないという雰囲気でした。「今日は洋服は気にしないで大丈夫です。」って言われたんだけどなー、まあいいか。しかし毎日こんなに飲んで食べて良いのだろうか?…という気持ちもワインの酔いに消えていく……。

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