South No.3
北海道を何度もキャンプで回りましたが、まだ行ったことのない場所はたくさんあります。ネットでふと見た写真が素晴らしくて、調べたら道東・斜里町の「天に続く道」ということでした。
このビューポイントへ向かう道が「南3号」なので、そこからタイトルをいただきました。時間も空気も全てが穏やかに流れるように曲は始まります。しかし「天に続く道」は長いのです。街の喧騒をくぐり抜けたり、穏やかだった天候が急変したりと紆余曲折あります。
牧歌的な部分と「stuff」の影響が色濃いブルージーな部分との対比が演奏していても楽しい曲です。ギターのアルペジオがバッキングの核となっているので、マスやんにエレキギターをお願いしました。ナイスなオブリと熱い後半のギターも必聴です。ピックベースの雰囲気と5弦のBの音が欲しかったのでベースはMONTAGEのピックベースです。いかにもというアナログライクなシンセブラスはArturia Prophet V3。ドラムセットはYamaha Absolute Hybridです。
Double Touch
Double Touchはサッカーのフェイント技の名前です。冒頭の16Beatと後半のサンバ、二つのシーンがあるということと、サンバの時のメロディーをサッカーの試合で大勢で歌ったら面白いんじゃないかと思ってこんなタイトルにしました。
この曲は調性が浮遊していて面白いんです。最終的にサンバでE♭に落ち着くのですが、興味のある方はコピーしてみてください。ソロアルバムでは初めてコーラスに挑戦したり、納得のいくまでスラップベースも弾きました。ドラムキットはPEARL Referenceを使用、パンディエロも打ち込んだのですが意外と雰囲気が出ました。
ライブではエンディングにドラムソロもあって盛り上がる曲です。後半のメロディー、皆さん覚えて歌ってくださいね。
天空の楽園
北海道の雨竜町にある雨竜沼湿原は別名「天空の楽園」と呼ばれています。ここからインスピレーションを受けて今回のアルバムが出来たと言っても過言ではありません。その美しさに目を奪われると同時に不思議な安らぎを与えてくれる場所です。大自然の中に入ると人間はとてつもなく小さく無力です。自然をうやまいその恵みに感謝しつつ、上手に共存して生きていかなければなりません。
ローズピアノで優しく始まったテーマをベヒシュタインピアノが受け継ぎ曲は進んで行きます。ドラムキットはLeedy & Ludwig。エレベも弾きました。とにかくどっしりと腰の入ったビートにしたかったので、そこはこだわりました。シンプルなビート、少ない音数で最大限の表現をする大変さは人間もPCも同じ。楽しみながらチャレンジしました。
優しい気分で演奏する曲なんですが、ライブでは予想以上に盛り上がってしまう曲なんです。音楽って不思議ですね。