大きなスタジオからいつものスタジオに戻って残りのダビングです。シンセダビングは鉄板のYAMAHA MOTIF XFに加え、ARTURIA(アートリア)のソフトシンセが活躍しました。あのMatrix12がPCの中に入っているのは凄いですね。音色も録音されたものを聴く限り、私でも実機との差はわかりません。新しいもの、古き良きものをうまくミックスして音楽を創って行ければと思います。
さあ、ダビングの最後はマエストロの登場です。M-5「風の記憶」ではナイロン弦でしっとりとボサノバを、M-1のタイトルチューン「Kanto〜大空へ〜」ではスティール弦で疾走感のあるバッキングを弾いていただきました。これでめでたく全ての録音が終了です。
このあとはこれまた根気のいるミックス作業。ゴールに一歩一歩近づくための作業が延々繰り返されます。色々と苦労はありましたが、ピアノの音色に存在感があり、ベヒシュタインらしさが出ていて一安心。ミックスのあとは曲順を決めてマスタリング。M-1とM-2の間にヒバリの鳴き声も入りました。一時はもう上半期には出来ないんじゃないかと思ったくらいですが、これで音の方は完成しました。嬉しいなぁ。
このあとは音楽以外の作業も追い込みです。一番の懸案はジャケットですね。わかる人はすぐにわかると思いますが、美瑛の丘がモチーフになった夏らしい爽やかなジャケットが出来ました。これで全てが整い7月8日のリリースとなりました。私の音楽生活30周年を記念する3枚目のソロアルバムです。どうぞよろしくお願いいたします。
それでは恒例の曲紹介と行きましょう!